スモールビデオガレージ(SVG)

第2回とりあえずのカメラ選び


一番気になるカメラ選び。
ここでは細かいことは言わず、「特にコダワリはないけど一番良いチョイスをしてくれ。」
という方々に向けます。

すばり、ソニー製の家庭用ビデオカメラを選んでください。

  1. ビデオの老舗ブランドHANDYCAM http://www.sony.jp/handycam/
  2. メモリ記録式カメラを選択する。(最近テープ記録式はほとんどなくなりました)
    本体内蔵メモリと、外部メモリ(SDカードなど)を両方備えてるのが主流です。(2011年現在)
  3. メモリカメラには必ずソフトウェアが同梱されてます。これがソニー製だと信頼性が高い。ソフトもきちんとアップデートされてる。だからこそのソニー選択という理由もあります。
    ちなみに最近私が操作することが多いこのモデル(HDR-CX560V)は、本体に最初から短いUSBケーブルが付いていて別途ケーブルを持ってなくてもすぐにパソコンに取り込めます。気が利いてる。
  4. ラインナップは年ごとに変化していくのでなんとも言えませんが、価格的に真ん中のモデルよりもちょっといい中の上を買いましょう。この価格帯は激戦区なので¥1~2万の価格差が大きな機能差だったりします。その辺お店の方によく相談してみましょう。 (ソニーラインナップ)
  5. お店以外で考慮するなら、価格.comの情報も有効です。
  6. ソニーのサイトでモデルを確認 → 型番などのチェック → それらの情報を価格.comで確認 なんて順番でしょうか。
  7. レンズ交換式、ボディの大きなハイエンドモデルもあり、確かによい映像が撮れますがボタンや設定事項も多く、設定ミスを誘発する可能性があります。もし機会があれば2台目として考えましょう。
    企業などで「予算が取れそうだからいいヤツを買っておきたい」ということならハイエンドモデルを買ってもよいでしょう。ただ、主要なボタンや設定などを理解して、撮影そのものに慣れておく必要があることを理解しておいてください。
  8. ガジェット好きとしては理解できますが、3Dなどヘンテコなモデルには手を出さないでください。
  9. 追加のバッテリーは必須です。技術進歩でカメラを小型化できてもバッテリーはなかなか小型化できず、同梱のバッテリーはどんどん小型化(小容量化)していってます。ご検討ください。
  10. 特にセミナーなど長時間撮影をされる方は大型のバッテリーを買ってください。重くなりますがそこは諦めてください。
  11. バッテリーを買わない場合はAC電源を引くための電源タップ(長いケーブル)が必要ですし、現場ごとにコンセントを確保する心配事が増えます。 現場撮影ではひとえにトラブルや失敗を潰しこむ作業。心配事を減らすためにも大型バッテリーを買うことを予算に追加しておいてください。
  12. バッテリーは電気店で買わなくてもAmazonなどで買うと割と安く買えます。
  13. 最近はバッテリー充電は本体につけて充電するタイプが多く(撮影中は充電できない)、バッテリーチャージャーも別売のことが多い。必要な場合は予算に追加ください。
  14. 純正よりも安い、サードパーティのバッテリーもあります。若干信頼性に不安がありますがもし2個3個と買い増しすることがあれば検討してもよいかもしれません。「バッテリー 互換」で検索
  15. 実際に撮影してみて、望遠側(テレ端)、広角の引き画側(ワイド端)が足りないと感じたら、それを補うコンバーターレンズを買うことをオススメします。この辺はカメラによって口径が変わったりしていろいろ難しいのでお店の方と相談してみましょう。
  16. 廉価版のカメラは上記の追加レンズのためのネジが省略されてたりします。そんな点からも“中の上”程度のモデルを買う必要があるんですね。
  17. 買ったら必ずマニュアルを読み込んで、納得行くまで操作して、試し撮りをしておいてください。
    設定をよく理解するのはカメラマンの大事な仕事です。撮影のちょっとした空き時間でもいいですからゆっくりイジル時間をとっておけば、いざというトラブル時に勘が働くものです。


管理用パソコンの準備

従来のテープ記録式と異なりメモリカメラで大きく変わるのが、ソースデータのバックアップ方法です。撮ったテープをそのまま保管すればいいのとは違い、データを別のメディアにコピーして保管しておく必要があるからです。 これは私も未だに迷ってますし、メーカーも明確な指針を出せてないようです。
内臓の64GBメモリでフルフルで10回も撮れば640GB。1TBのハードディスクでは少々厳しくなる。
特に映像編集をする必要がなければ事務用の普通のパソコンでも問題ないのですが、ポイントは大容量のハードディスクが必要なこと。できればUSB外部接続型のハードディスクなどを買って、ソースデータ専用ディスクとして大事に保管しておいてください。便利だからって他の用途に使っちゃだめですよ。使い終わったらパソコンに繋げたままにせず落下しない場所などに保管しておいてください。

ちなみに私の場合、ソースデータはハードディスク保存と、ブルーレイディスクへの保存の二重態勢。
編集用プロジェクトファイル(ソースデータも含まれる)は削除せずにそのままハードディスクへ保管。いっぱいになったら新しいディスクへ交換。と三重の態勢をとってます。
少々やりすぎかもしれませんが、この辺の落とし所をどうしたもんかと迷ってる所でもございます。
参考:バッファロー外付けハードディスク

まとめ

現代はとても映像撮影が多様な時代になりました。
わざわざでっかいカメラなんか持っていくよりも、場合によってはiPhoneのムービー機能で手軽に撮った方が撮られる人物の表情も自然になっていい映像がとれることがよくあります。画質もそこそこいいので編集でいろんな映像と挟めば十分映像素材として利用できるほどです。(逆にInstagramなんてわざと写真を劣化させるぐらいですしね)

防水機能のついたお手軽ビデオ、昔買ったビデオカメラ、一眼カメラのムービー機能、あれ?このカメラムービー撮れるんだ?と後から気が付くこともあるぐらい。
もしすでにそういうカメラをお持ちでしたら、一度撮影仕事で使ってみて、どうしても使いにくければ上記のような純粋なビデオ専門カメラのご購入をオススメします。
撮影時映像の確認しやすさ、ズームのしやすさ、長時間撮影のやりやすさなど、日本の電子技術が詰まったビデオカメラ専用機材の使いやすさの歴史は流石なものです。
カメラ関係はまだまだいろんな選択肢がありますので、引き続きカメラネタをお送りする予定です。
お楽しみに!

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このページはO.W.ガレージ 大木がお送りしております。( http://owg1.com/ )